IO-Link:IDの確認で故障を防止
05. 11月 2025

IO-Linkはコスト効率が高く、パフォーマンスが最適化されたインターフェースです。主にオートメーション分野で、センサとアクチュエータの接続を確立するために使用されます。複雑なフィールドバスとの直接接続を必要とせず、世界中のあらゆるシステムに統合することが可能です。KELLER PressureがIO-Linkインターフェースを自社の圧力トランスミッタに搭載して提供しているのは、市場からの需要が高いのはもちろん、私たちがIO-Linkの潜在性を見込み、今後さらに広く定着していくと考えているからに他なりません。
個人的に、IO-Linkデバイスに搭載されているデバイスID検証機能は非常に便利だと感じています。この機能によりシステムが受け入れるのは、システム設計時に検討されたIO-Linkコンポーネントだけです。ですから例えば、絶対圧センサの代わりにゲージ圧センサを使用したり、異なる精度や圧力範囲、エラーバンドの圧力センサを使用することはできないのです。もしアナログの4~20mA圧力トランスミッタの代わりに4~20mAの温度トランスミッタが接続されてしまったとしたら、それはとても理想的とは言えません。その場合、デバイスは検証されませんし、仮にその温度トランスミッタがもっともらしい信号を出していたとしても、本来測定すべき物理量とは関係がなく意味がありません。
デバイスID検証機能により、デバイスが変更された場合でもシステムの機能性は保証されます。この機能はCANopenなどに組み込むことも可能ですが、IO-LinkにおいてデバイスID検証機能は標準仕様です。
KELLER Pressure におけるIO-Link
この検証プロセスを全面的に実装するために、私たちはデバイスID検証用のタイプコードを導入することに決めました。したがって、特定のビットは以下を表します
• 圧力範囲
• 圧力の種類
• 総合精度
• 補償温度範囲
IO-Link製品を開発するにあたり、私たちは市場でのポジションをどのように確立すべきか自問自答しました。当然ながら、信頼性が高くて堅牢であるという、私たちの圧力トランスミッタの主要な機能は維持しています。制御工学の分野で実務経験を有する者として、圧力スイッチの出力における高帯域幅、位相シフトのない短いサイクルタイム、低遅延といった特性は、私にとって非常に重要な要素でした。
圧力信号の精度面では、当社の21Yおよび23SY製品シリーズをベースとしました。これにより、コスト効率の良い方法で圧力トランスミッタを製造することができます。私たちもオートメーション分野で厳しい精度を要求されることは稀であるということは理解していますが、特殊用途や特定アプリケーションにおいては、例外もあり得ることでしょう。
当社は、使用するハードウェアと希望の通信プロトコルに合わせて組合せ可能な、個々のモジュールから成るファームウェアプラットフォームを開発しました。これらのモジュールはデジタルトランスミッタへの組み込みも容易です。したがって、IO-Linkを当社のハイエンド製品ライン(例:X-Line)に統合することも可能です。
カスタム・ソリューション
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